今日は、人権宣言記念日。
1789年、フランスの憲法制定国民議会が「人間と市民の権利の宣言」を採択しました。
「人間および市民」とは当時、市民権を持つ白人の男性のみを対象としていました。女性や奴隷、有色人種は完全な人間としていなかったためです。
250年くらい前の話ですが。その時代に生きていたら、どんな気持ちだったでしょう。生まれながらにして、人生が決まっていることもあります。
限られた白人。しかも男性だけだなんて。
権力がある人が、自分たちのためにつくったのでしょう。
今の日本においては、どうでしょう。
世界の差別や、格差をなくすような活動をしているひとたちもいるけれど。
その一方で、まだ差別をするような言動は、日本でも存在しています。
以前、記憶に強く残っているのは、東日本大震災があったときの福島県などで被災した人たち。
職場では、妊娠した女性や、何らかの障がいをもったひと。
コロナウィルスの影響により、海外から来たひとたちだけでなく。東京に住んでいる人や、ワクチン接種をしていないひと。
さらには若い人や、コロナウィルス感染の疑いがあるひとたちも。
最近では有名人が、ホームレスや生活保護受給者を悪くいったことでも話題になりましたね。
学校でのいじめが話題になることはあるけれど。
大人になったひとたちの言動は、どうなのだろう。
子供たちに悪い影響を与えてしまっているのではないでしょうか。
本来であれば、助けが必要なひとたち。
手をさしのべるどころか、攻撃してしまうのは、同じ人間どうしなのに、とても悲しいことだと思います。
自分にあるものを活かす。誰かの役に立てることで、自分の生きた証をのこす。
そのほうがお互いにとっても、社会にとっても良いことだと思うのですが。
自分の価値観を大切にする気持ち。プライドをまもるために、ひとを利用するようなことがないように。
ちいさなことでも、自分ができることを大切にしていく。
関係のない、ただ自分の気に食わない人を批判しない。そんなことも含めて。
せっかく、助けが必要な人たちも守れる環境にしてくれているのだから。
今まで、長い歴史をかけて。人間を広い意味で守る権利をつくってくれた人たちのためにも。
もしも、そのひとたちがいなかったら。自分たちだって、まだ差別を受けていたかもしれないのだから。
価値観は、ひとぞれぞれ。
何かした人と違ったものをもっていることも。強みとして頑張ろうとしているひとたちもいることを忘れずに。
今、まさにパラリンピックが日本で開催されていますが。
小池都知事が、学生たちにパラリンピックの協議を鑑賞させたいといった気持ち。分かる気がします。
普通に生きてきた人よりも、たくさん気をつかってきたはず。
助けられたとき。困ったとき。上手くいかなかったとき。
誰かがサポートしてくれることの大切さ。誰よりも知っている人たちでもあると思うから。
私たちに出来ることって何だろう。
私たちがしてはいけないことは何だろう。
そんな大切なことを、心に刻んでほしいのではないでしょうか。
そういう気持ちをもった、心豊かな子供たちが日本の未来をささえていく。
「おもてなし」
日本人なら、忘れないでほしい強みがあります。