紅花栄う

今日から、小満の次候「紅花栄う(べにばなさかう)」です。新暦では5月26日から、5月30日ころまで。

名前のとおり、化粧の紅のもとになります。

花びらは上のほうに、水に溶ける黄色。

下のほうには、水に溶けない紅の色素があります。

このため水につけては、乾燥をくりかえし紅色をつくっていくそう。

昭和40年代後半には、山形県にて化粧品会社と大量の契約栽培があり、
最盛期には800人を超える組合員が36ヘクタールも栽培を行ったそうです。

でも、契約栽培が無くなるとともに生産も減少。

今は本物志向の染物業者や化粧品業者。草木染めの愛好者などの需要にあわせた生産になりました。

もともと、中国からきたといわれている紅花。

山形の今の地域にきたのは、室町時代末期といわれています。

生産地として盛んになった理由は育てる環境にあっていたというよりも、最上川の舟運で京都や大阪と結びつきやすく、紅花商人たちが活躍した可能性が高いようです。

山形では、紅花文化を守るため、さまざまな取り組みがされています。

紅花まつりも、そのひとつ。昨年は7月11日と12日に実施されたそうです。

黄色い花が、一面に咲く姿からは元気をもらいますね。

染め方も簡単のようで、「おいしい山形」のホームページに載っています。

ユーチューブで動画配信しているかたもいました。

おうち時間を、紅花染めで楽しむのも良いかもしれませんね。

藍染もしかり。何とも言えない自然からつくる、日本ならではの染め物があります。

時の流れとともに、安価なものが海外でつくられる時代ですが。

日本が作った素敵な文化。なくならないでほしいですね。

守ろうと活動している皆さんに感謝です。

うちにある藍染のバッグも色から、同じものは世界にひとつしかない感じ。

自然が作りあげたムラ。使うことで変化する色合いを楽しみながら大切にしています。

職人さん、ありがとう。

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