寒露

二十四節気では、今日から寒露です。

露が冷たく感じられるころ。空気は澄み、夜空には月が明るく輝きます。

七十二侯では、寒露の初候。「鴻雁来(がんきたる)」

その字のとおり、北から雁が渡ってくる季節。新暦では10月8日から12日ごろまで。

雁の繁殖地はロシアにあります。このため、夏の終わりには住んでいる水辺は凍ってしまうので、9月の終わり頃から北海道や宮城県あたりまで南下してきます。

その距離は、4000kmちかいとも言われています。

宮城県は蕪栗沼や伊豆沼が有名。県鳥としても、指定されています。

雁は繁殖地の減少などから保護対象となっているため、昔のように狩猟は出来ません。

昔、友達の家で遊ばせてもらった「ダックハント」をふと思い出しました。

本当に遠い記憶なので、調べて画像を見たときに、とても懐かしい気持ちになりました。

光線銃をつかった、初代ファミリーコンピュータのゲーム。

さっきまで、頭の片隅にもなかったのに。不思議なもので、ゲームの記憶とともに幼き頃の記憶がよみがえる感じ。

掃除をしていたときに、アルバムを見つけたときのような感覚。

「思い出す」という機能が脳にあること。本当に感謝します。

話しは、それてしまいましたが。狩猟の話。

ちなみに、ダックハントは。その名のとおり雁ではなく、カモを撃つゲームでした。

狩猟は、生活していくなかで、大切だったのかも知れませんが。今は、保護できるくらい、食べ物にも恵まれて幸せですね。

雁も、はるか遠くから。生きぬくために渡ってきたのに。

V字飛行で、仲間と協力し。先頭を交代しながら。

日本に来たことで、命を奪われてしまうことがなくなって良かったと思います。

雁の群れをみることで、季節を感じる。

家族が戻ってきたような気にもなる。

だから、この季節になると。バードウォッチングへ出かけるひともいるのでしょうね。

私も七十二候を学んでいなければ、知ることはなかった幸せのかたち。

自然から教わることの多さと、それを残してくれた人たちに感謝したいと思います。

ひとりでも多くの人に知ってもらえたらいいな。

私は、ほんの一部だけ。この時期に関わることを残しているだけなので。

調べてみると、もっと多くの幸せになれるきっかけを見つけられると思います。

たまたま、ここを見つけたひとが、そんな新しい道にたどり着けたらいいな。

気がつけば、あとは冬の季節を残すばかり。

ここまで、毎日更新できたこと。とても嬉しく思います。

何はともあれ。健康に一年間、書きつづけることが出来たなら、それだけでも幸せです。

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