今日は、納めの観音。
観音様で親しまれている、観音菩薩の今年最後の縁日です。
縁日とは神仏の降誕、降臨のほか、示現や誓願など。縁(ゆかり)のある日。この日に、神社へお参りするとより良いとされていました。
ちなみに観音様の由来について定説はないとされているものの、人にだまされて兄弟とともに無人島に捨てられ、餓死してしまうが、その寸前に「生まれ変わったら自分たちのように苦しんでいる人たちを救いたい」と願ったことから、観音菩薩になったという話もあります。
このため苦しいときには、その心の声を聞きつけて、その人にあった姿や形を33通りもっていると言われており。また、悟りはあえて開かず、いつでも私たちを助けることが出来るように菩薩でありつづけているとも。
そんな観音さまの縁日。「納めの観音」では東京にある浅草寺の歳の市が有名。
例年、この時期になるとテレビで羽子板を販売する露店の映像を見たことがある人もいると思います。江戸時代には、12月17日と18日を「観音の縁日」と多くの参拝客を見越して、境内に正月用や縁起物の品を売る露店が集まったことから、歳の市と呼ばれるようになったそう。
さらに江戸末期ごろからは羽子板を売る店が増え、もともとは縁起物とされていたのが、女の子の生まれた家に羽子板を贈る風習がうまれ、羽子板が主役になったことにより、歳の市は「羽子板市」と呼ばれるようになったそうです。
今では、12月17日から19日までの3日間。羽子板市は行われているみたいですよ。
他にも観音様と言えば、京都の清水寺とか。三十三間堂の千手観音も有名ですよね。
もちろん東京や京都で、他の場所にあるだけでなく。日本以外にも、多くの場所に観音様は存在しています。
いつでも、私たちを助けられるように。
私も仏様のことは、あまり良く知りませんでしたが。こうやって、少しずつでも知識が増えることで、今後に出会った際には、接しかたが変わると思いませんか。
旅先で出会った観音様に。いつも助けていただき、ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますとか。
そうすることで、何かこれからも見守ってくれるような感じ。
何かを乗り越えられた時には。「あの時に、出会った観音様が助けてくれたのかも」と。
昔は縁日と言えば、出店が楽しみで。8のつく日とかに、あんず飴やソースせんべいを買いに行ったりしたけれど。お参りは、お祭りの時と初詣くらいしかしていなかったこと、今では申し訳なく思っています。
きっと観音様は、お参りに来なかったから助けないなんてことはないと思いますが。
私も観音様を見習って、見ず知らずの人にでも困っているときには手を差しのべられるような気持ちを大切にしようと思います。
そうすれば、きっと私が困っているときには、その時にあった姿に変わった観音様が助けに来てくれるはずだから。
観音様。今度また、ごあいさつに行かせていただきますね。