今日は、デパート開業の日。
1904(明治37)年に、東京にある日本橋の三井呉服店が三越呉服店に名前をかえて、日本で初めてのデパート形式での営業を開始したそうです。
みなさんはデパートというと、どんな思い出があるでしょうか。
上のほうの階に、おもちゃ売り場があって。レストラン街も最上階に近い。
屋上には、乗り物やゲーム。屋台のような、焼きそばやソフトクリームなど軽食が出来る場所のあるイメージでしょうか。
これは、家族で一日を楽しむことが出来たり。上階にそのような場所をつくることで、エスカレーターなどで下に降りる際には、他の売り場にも足を運んでくれるような造りになっているようです。他にもバレンタインデーのチョコフェアや、北海道などの物産展がおこなわれるのも、上階が多いですよね。
地下には、食品やスウィーツなど扱っているところがあり。私も以前には、デパートに足を運ぶことが多かったのですが、上から下まで移動することも多く、よく出来ていたと思います。
自分だけではなく、家族や恋人など。一緒に行く人がいれば、足を運ぶフロアも多かったですよね。
歩いたり、待ち続けたことで疲れた自分へのご褒美に。地下で美味しいものを買ってしまう。まさに子供のころ、憧れた場所で。休日のぜいたくな過ごしかただった気がします。
すこし大人になって。レストラン街で食事することや、デパートで買い物ができるようになった自分を見て成長を感じた記憶もあります。
今の子供たちは、どうなのでしょうか。
ディスカウントショップや、大型電気量販店が増えただけでなく。インターネットで安く、手軽に購入できるようになった時代。
デパートの老朽化などで、屋上に遊園地のような遊び場がなくなってしまったり。そのもの自体が無くなったり。
コロナウィルスの影響で、デパートは食品売り場しか開けることが許されなかったり。再開後にも、店先ではサンプルを見るだけで、購入したい場合にはインターネットで購入するというのも増えているようです。
買ってもらったものを手に持ち、帰りの電車で嬉しそうに会話をしている家族やカップルを見ることは、たしかに減った気がします。
私は本が好きなので、以前は出かけた先の書店で見つけた本を購入し。帰りの電車のなかで読んでいた記憶がありますが。
たしかに、そのようなことは減ってしまいました。本屋さんでは、下見をして。ネットで購入したほうがポイントが多くついたり、重たい思いをして持ち帰る必要もなくなったので。
でも、その重さには。思い出という大切なものも込められていたような気がします。
時間の効率も良く、経済的で便利だから。すべてインターネットで、すませてしまう。
でも、その分だけ一緒に出掛けて、目的としているものに、たどり着くまでの間を大切な人と楽しむ機会が減っているかもしれません。
お金や時間をかけてでも、手に入れたい体験。
出かけたけれど、収穫がなかったことは確かにあったかもしれない。
だけど、相手の価値観を知ることが出来たり、新しいものに出会えたことはなかったでしょうか。
そのきっかけを生みだしてくれる場所のひとつがデパートだとしたら。何とかそこを自分なりに利用して、これからも守っていきたいと思いませんか。
多くのものが、ひとつの建物に集まっている場所。デパート。
今では減ってきているから。存在している今のうちに。
無くなってから、後悔することがないように。
誰かとの、思い出の場所であれば。なおさら。
私も思い出が残っているデパートがあるので。この年末年始あたりに足を運べたらいいなと思います。
大切な人との思い出も、一緒によみがえってくる大切な場所。
足を運んでいたから、出来る体験。
過去の自分にも感謝したい。あの時間は、無駄ではなかったと。