今日は節分ですね。
2月3日という印象をもっているかたもいるかも知れませんが、昨年は珍しく2月2日が節分でした。
なぜかというと節分は、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日を指すため。また漢字が表すとおり、「季節を分ける」という意味でもあります。
そのなかで、特に立春の前日を指すようになったのは、江戸時代以降。また元旦について、旧暦は立春に最も近い新月でしたが、太陽黄経を基準(節切)にした立春も新年ととらえられていたそう。新月と立春、ふたつの新年があるのは分かりづらいので現代のほうが良いかも知れません。
行事としては一般的に、「鬼は外、福は内」と声を出しながら福豆をまき、年齢の数だけ豆を食べて厄除けをします。でも5歳以下くらいの子供には、節分の豆を食べさせないほうが良いと言われています。理由は、まだ奥歯の生えそろっていない時だと、節分の豆が固いため、のどに詰まらせて窒息の恐れがあるのだとか。
豆まきとは、最も一般的される鬼払いの風習で、中国の風習から由来する平安時代の追儺(ついな)、鬼遣(おにやらい)と呼ばれた宮中行事を庶民が真似たもの。
京都の吉田神社も有名な場所のひとつですが、今年は残念ながら中止が決定しています。全国の神様をまつる大元宮での、一般の御祈祷も出来ないようです。
でも様々な商品が福当たりする「抽選券付き厄除け福豆」はあるそうです。お酒やお菓子だけでなく、電化製品など色々なものが当たります。気になるかたは、吉田神社のホームページを確認してみてください。
境内の出店もあるようですね。
毎年、おそば屋さんが年越しそばを出していて。寒い日は、体を温めるのにもちょうど良かった思い出があります。その時期限定の焼き印が押された三笠や、地酒を飲める出店もありました。
はやくコロナウィルス感染者もおさまって、またあの光景を見に行きたいな。
追儺(ついな)、鬼遣(おにやらい)は近年、海外の観光客に人気でしたので。かなり早い時間から待っていて、行事の内容どころか鬼すら全然みえなかったのもいい思い出です。来年は実施すると良いなとか言っていると、鬼に笑われますかね。
昨日には東京の感染者数が21,576人と、初めて2万人を超えてしまいました。
今年の恵方は北北西。こんな時だからこそ、それぞれの想いで節分を楽しんで、福と新年を迎えたいですね。
明日は、いよいよ立春。あたたかく、華やかな季節が早く訪れますように。