七十二侯では、二十四節気「雨水」の次候にあたります。
春霞がたなびき、山の景色に、おもむきがでます。
「たなびく」とは、横へ長く薄く、空などに広がる感じを言います。
春は霞。秋は霧と呼び分けます。ちなみに霧は、「たちのぼる」と言い、たなびくは使いません。
距離によっても違うため、目の前にあるのは霧。山などにかかっている様子が遠目に分かるのが霞。
1キロを越えるかどうかで変わります。さらに、夜みられるのは朧(おぼろ)。
同じものでも、呼び方を変えることで、季節の移り変わりを感じていたのでしょうか。
今は、町や店の飾りが変わることで、季節の変化を感じるようになりました。
そんな時代だからこそ、言葉をつうじた季節の楽しみかた。日本人らしさも大切に過ごしたいと思います。
環境に変化が見られないなら、自分ができることで、楽しさを見つければいい。
そんな想いも感じます。
景色
山にかかる霞。空に浮かぶ雲のかたち。
寒い冬だからこそ見ることができる、透きとおった景色。
初日の出を映像でも、見たことあるひと多いと思いますが、冬に太陽が水平線から、あがる景色も素敵です。
いずれも、寒さに負けず、外に出かけた人だからこそ見ることができるプレゼントかもしれません。
今はまだ、人が多いところへ行くのはガマン。早朝のウォーキングや、人が少ないところで自然からパワーを分けてもらうように、時間を楽しむといいですね。
休息
休日ではなくても、休むことを大切にする。一日単位ではなく、分単位で。
たとえば朝起きてから、すこし目を閉じたまま、何も考えない時間をつくる。
休めてほしいのは体ではなく、脳です。
歯を磨いていることや、食事だけに集中する。
ウォーキングした時、静かな場所で景色をながめる。呼吸に集中してみる。
休日は、本当に休んでいるのでしょうか。テレビや動画を見る。ゲームをする。外出をする。勉強やスキルアップをする。仕事の準備をする人もいると思います。
大切なのは、脳を休めること。身体を動かさないので休んだ気持ちになっていても、脳が疲れていれば体も重く感じてしまう。
ウォーキングなど、少し体を動かして、脳を休める時間をつくるようにすれば、そのほうが身体は軽くなった感じになります。
実際に軽くなったのは、心だと思うけれど。心を軽くするために、脳を休める。それは休日でなくても、1日のなかで数分をつかうようにすればいいです。
最高の状態な自分で過ごしましょう。
よく、たとえで使われる「コップの水」。あふれてしまうことがないように。
心のコップをイメージして、脳を休めることで水を減らす。
水が減った分、こぼれない余裕がうまれます。
いつもの自分。素敵な自分でいられる。水をいれることができる余裕には、幸せが注ぎたされることを願って。
「幸せが増えますように。」
ちょっとずつコップの水を減らしてみてみる。