思い出は消えない

昨日、LINEを新しいスマートフォンへ移しました。

iPhoneからandroidへ。バックアップはしていたのですが、過去の情報は残らないことが分かりました。

でも絶対ではなく、手段はいくつかあります。

私が今、出来そうなことは「新しいiPhoneに買いかえる」か、「LINEデータを簡単に移行できるアプリサービスをつかう」という方法。

いずれも、お金がかかるもの。お金で解決できるものではあるけれど、はたしてそれは、本当に必要なものかどうか考えました。

結果は、そのままデータ移行することを選択。自分でも、驚くくらい潔い判断でした。

iPhoneは、古い機種なので、買い換えても良かったのですが。他には特にこまっておらず。便利になることで、無駄にスマートフォンをさわる機会が増えそうなのも懸念。もう一つの移行が簡単なアプリについては、5,000円ちかい使用料だったので、過去のデータを残すためにつかうくらいなら、もっと他のことに使いたいなと思いました。

偉大な投資家や、自分の力だけでお金持ちになる人のなかには、無駄だと思うことには、お金をつかわないとか。

Apple社の創設者であるスティーブ・ジョブズは、わが子にスマートフォンを持たせなかったと聞いているので、その影響もあると思います。

お金と時間を無駄にしない気持ち。

でも今、このブログを書いているように、自分に利益があまりないことでも、好きなことや大切にしたいことには時間や、お金をつかいます。

「自分らしく生きるため」には。

もちろん、過去のデータがなくなった時には、悲しさがこみ上げました。あの写真や、文章をもう見ることが出来ないと思ったので。

でも、その後ふと。「今まで、読みかえしたり、見直す機会はあったかな。」ということに気がつき。

昔のガラケーと呼ばれるものには、写真や可愛いスタンプもなく。さらにさかのぼると、ポケットベルの時代なんて。まともな文章も残せません。

それでも、幸せに過ごせていたのは、私たちの記憶の中に「思い出はちゃんと残っている」から。

写真や、文章など。限られた枠の中ではなく。私たちの想像しだいでは、いくらでも広げられる記憶のなかで。

だから、どこかに出かけた時。写真や日記に残す時間よりも、いま目の前にあるものを目に焼きつけて、体験や記憶として身体に残すことのほうが大切なのだと思います。

素敵な印象の思い出ほど、時間が経てば、より美しく。体験時期が早ければ、それだけ思いだして心を豊かに出来る機会も増えるから。

そんなことにこそ、お金や時間をつかうため、いま便利になることはあきらめる。

便利になりすぎることで、不便や失うものも増える時代。

失わないために、まだ使える機種を手放したり、有料なサービスを購入しなくてはいけない。

読書で知識を得ていなかったり、本能のまま子供のように欲しいものを手に入れていたら。

一番大切な、自分らしく過ごせる時間と、好きなことに使えるお金を、たくさん失っていました。

そんなことに気がつける機会。自分が試されるような時は、突然くるようです。

みなさんなら、どのような判断をしますか。

関連する情報を、こまめに手に入れて不便になることを回避している人。

いつも新しいiPhoneを購入している人。常に新しいアプリやツールを手に入れている人もいるでしょう。

ただ、もしもスマートフォンが使えなくなったら。電気が止まってしまったら。

便利な時代は、慣れてしまうとちょっとしたことで不便に感じ、ストレスもたまりやすくなるはず。

そんなことが起きないよう、今つかっている便利なものがなくなった時、どうするかも定期的に見直しているをいいかもしれませんね。

今日も、あなたらしい時間が過ごせますように。

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