誰かのため、やさしくなれること。
とても、素敵なことだと思います。
だけど、その気持ちを悪用したり、裏切る人もいるから注意が必要。
本当なら、そんな注意をせずにすむ世の中であればいいのだけれど。
残念ながら、大人になった私のまわりでも、それが難しいと感じてしまいます。
なぜかと言えば、何かに余裕がなかったり。警戒心があるのかもしれません。
むかし、親の故郷へ帰っていた時には、みんなが親切で笑顔。玄関も出かけたり、寝る前くらいしかカギをかけていない状態。
それはきっと、信頼できる人たちに囲まれていたから。
近所の人も、みんな仲良しで、何か異変があったり、知らない人がいると気にしてくれました。
でも、それが人の多い場所になると逆で。
マンションへ引っ越したら、知らない人ばかり。近所の人どころか、隣に住んでいる人でさえ、どんな人か分からない。
私が引っ越してきた時には、同じ階の人と、下の部屋の人にごあいさつへ行ったけれど。
私の部屋のとなりに新しく引っ越してきた時には、どちらも何もあいさつなどありませんでした。
もちろん、ものが欲しいわけではありません。
ただ、お互いが暮らしやすい環境をつくれるのではないかと思っただけ。
その後に、仲良くなるかどうかは別の話で。顔見知りになっていたほうが、いざという時に助けあえるのではないかと。
そのような行動がなかっただけで、印象が悪くなってしまうのは残念。
ニュースで、とり上げられるような事件や事故が、よけいな警戒心を生んでいるようにも思えてしまいます。
その反面、職場でも笑顔でなかったり、あいさつをしない人が多かったから、仕方ないのかもしれません。
でも、特に新しく入社した人たちは、きっと希望をもっているはずだから、優しい気持ちでむかえたいですよね。
自分の家の近所だと難しいかもしれないけれど。
職場であれば、きっと同じ気持ちをもった人もいるはずだから。
その人と巡りあうためにも、まずは笑顔や、あいさつは大切にしてほしいと思います。
そこには、やさしい気持ちの種があるはず。
その種が、誰かの心を育んで、自分へのやさしさとして帰ってくることもあると信じて。
本当なら、生活のまわりでも、そのような環境が出来るのが理想ですが。
特に子供たちのまわりでは。これだけ、住みにくい世の中でも、希望をもって生まれてきたはずだから。
なるべく、やさしい気持ちをもった人たちがいる場所で。
なるべく自分から、やさしい気持ちの種をまけるように。
そうすれば、きっと少しづつでも、今より幸せな人は増えると思うから。
まずは、自分が「やさしい気持ち」を忘れないこと。
いつでも、その種をまく準備ができるように過ごしていきたいですね。