七十二候、雨水の末候。
草木など、生命の息吹きが現れはじめる季節。いつもの道を歩いているだけで草木が青々と、土色だった景色を変化させていることに気づきます。
旬の野菜のひとつに「菜花」があります。つぼみにビタミンCや、カルシウムなど栄養が豊富。免疫力を高め、気持ちをやわらげるそうです。
魚介としては、はまぐりも旬。ひなまつりや、結婚式にかかせないと言われています。
貝殻のかみあわせが、対のもの以外あわないことから、祝いごとに使われるようになりました。菜花と一緒に、すまし汁にすると、心に安らぎと、春をもたらしてくれそうですね。
貝殻
平安時代から、貝あわせという遊びが、おこなわれてきました。左右の貝に絵を描き、あわせて当てるそうです。
あわせる貝がらの数が多いものは、金沢の加賀藩主・前田家の360組。工芸をいかし、とても豪華なつくりになっています。
百人一首のように、上の句と下の句に分かれているものもあります。かかれている絵は芸術性たかく、飾っておきたいくらい素敵。貝の内側にかかれているため、劣化しにくく状態が良く残りそうです。
遊びにはもったいないと感じてしまいます。
以前、おひなさまが書かれたものを、お店で見たことがありますはじめは、「何で、はまぐりに書かれたものが売られているのだろう。」と、思いました。
それぞれ理由があり、想いに気がつくと、何とも言えない気持ちが、わきあがってきます。
「あなたに合った相手に出会えますように」。そんなメッセージの気づきに。
相性
ピッタリ。私に合った人とは、どんなひとだろう。
性格。趣味。食べ物。
趣味が合いすぎると、新しい発見は少なかったり。食べ物の好みが一緒でも、おなじことが言えるかな。
どんな人に魅力を感じるだろう。どこを好きになったのだろう。
ちょっとしたこと。そこが大事。相手の心のなかにあるもの。その人が大切にしていればなくならないもの。
顔や、お金とかではない。何年たっても変わらない。その人だからもっている大切なもの。
きっとそれがあるから、何年たっても一緒にいて幸せを感じられるはず。
自分とは、ピッタリおなじではないところ。相手のほうが上手なもの。自分が、より良くなるために気づかせてくれること。
これがあるから、お互いの凸凹 がピッタリはまって、ひとつのピースになれる。
お互いのかたちが一緒じゃなくても。
二人が1つのピースになることで、今までよりも大きな力。幸せを感じることができる。
だからピースがパチンと、はまるように。いつまでも。
接しているほうの凸凹を。相手が大切に思っているところは、変わってしまわないように気をつけよう。
心が、つながっているところ。ほんの一部でいい。
変わらないでいてくれて「ありがとう」。