屋根

今日は、東京ドームで落成式があった日。日本初の全天候型ドーム。翌日から公式戦で使用開始されました。1988(昭和63)年です。

平成に変わる前の年。今では、ドーム球場もあちらこちらにありますね。

時代の流れを知っているひとは感じる。天候に左右されない有難み。

球場は野球だけでなく、ライブやコンサートの会場になることもあります。

この規模でやるくらいなので、人気の歌手やアーティストも多く、なかには「何年ぶりに来日」とか海外の人で、一生に一度いけるかどうかプラチナチケットになる場合も。

母は東京ドームへ、マイケルジャクソンのコンサートに行っていました。

そんな、やっとの思いで、手に入れたチケット。

ずーっと楽しみにしていたのに、雨天中止という悲しさ。

今は、そういう思いをすることが減っただけも幸せです。

あんなに大きな球場を覆うくらい、大きな屋根。誰が考えて、設計されたのだろう。どうやって作ったのか。

テント会社の協力を得て開発された素材を使用。1mm未満とかなり薄いですが、コンクリート並の強度だそうです。この素材は「恒久的な建物を建築するための法律」を、初めてクリアしたテント生地。

これにドーム内の気圧を上げて、空気で支えています。ちなみに気圧差は、9階の高さくらいだそうです。気圧を保つために、出入り口を回転式のドアにするなどで、逃げていく空気を最小限に抑えています。

まさに、努力の結晶ですね。

私は以前、東京ドームのライブでグッズを買うとき、雨の中を長時間ならんだことがあります。

その時は辛かったけれど、会場は屋根があるところだったので、いつもより幸せを感じるライブでした。

でも今、「ドームで良かった。ありがたい。」と思う人はどれくらいいるでしょうか。

そう考えると、当たり前になってしまうとは、こういうことなんだと実感します。

気がつけるだけで幸せになること。

「時代の変化で生まれた幸せ」を、これからも見つけていこうと思いました。

機会

ずっと楽しみにしていたイベント。

何かしらの障害で、その機会を失ってしまうこと。ありますよね。

今はコロナの影響で、本当にそのようなひとが多いと思います。

「また今度にしよう。」

それがいつ来るのか。もう来ないかもしれないという不安。

学生時代、長い月日をともにし、仲良くなったひとがいる。

学校に行くという目的が一緒だった。それが、次の場所に変わってしまう。進学。就職。地元に帰るなど、理由はそれぞれ。

学生は、この出会い。有限であるものを大切にしたいから、行動するのかもしれません。「不要、不急」ではないことなのかも。

私は運よく体験できたこと。それが、この一年間。出来ないひともいる。

卒業式。卒業旅行。入学式。遠足。修学旅行。運動会。

学生時代の大切なイベント。仲間とのつながりを感じられる場面。

それを失ったことで、「直接的なコミュニケーションが、上手くとれないひと。」も出てくるかもしれない。

自分がもし今、学生だったとしたら。どういう行動を起こすだろう。

ルールやマナーは、もちろん大事なことです。

だけど、それをうまく伝えたり、見守ることが私たち大人の役割なんだと思いました。

学生たちが、みんなで集まって楽しく話していたり。どこか繁華街に休日でかけたとき、若い人たちを見かけて不快に思ったり。

その姿をみて、不快に感じることがあるのなら。あらためて「自分にできる行動はなんだろう。」と、何かに気づかせてもらう機会にします。

きっとみんな、この環境のなかで、自分なりの責任をもって行動していると思うから。

手本

私たち大人の行動は、子供や若い人たちの手本になっているだろうか。

ふと思うことがあります。

歩きスマホ。自転車で歩道をはしる。道をゆずらないどころか、わざとひとにぶつかったり、狭いところを走るなど余裕のない行動。

ひとそれぞれ、理由はあると思う。けれど、それに関係のない人を巻き込んでいいことにはならない。

ここで、自分のなかにこみ上げてくるもの。それは「怒り」という感情。

そのままぶつけるとどうなるか。トラブルにつながるかもしれない。ケガをするかもしれない。

いずれにしても、限られているエネルギーを大量に消費する感じがする。

エネルギーは、もっと良いことに。自分が好きなことにつかいたい。だからもったいない。

では、どうしよう。

怒りのもとが何かを知り、それに自分ができることを探してみる。

たとえば歩道に自転車が通ったとしても、それは一部のひとだけ。絶対にぶつからないよう、距離をあけて歩く。

その人が手本でないのなら、自分が手本になればいい。

他人の身勝手な行動に、どう対処するかの手本となる。

そうすれば、自分は余計なエネルギーをつかわなくてすむし、それをみて大切なことに気がつく人もいるかもしれない。

行動を変えることができるのは自分。ひとから何をいわれようと、本人がその気にならなければ変わらない。

歩道があるから、いつもは自転車が通らないこと。

余計なエネルギーを奪われなかったので、その分は他につかえるようにした自分の行動に感謝する。

自分のちょっとした行動が、今日もまた誰かのしあわせにつながるから。

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