今日は、幽霊の日。
1825(文政8)年に、江戸の中村座で、東海道四谷怪談が初演されたことから。
四谷怪談のお岩さんといえば、聞いたことがあるひとも多いと思います。
江戸の町で、忠臣蔵と同じころの時代に、実際に起こった事件をモデルにしているそうです。
200年近く経った今でも、知っているひとがたくさんいる有名なこと。
それだけ、何かしらのかたちで、話題にする人も多かったからだと思います。
歌舞伎でも、演目になることがありましたが。初めのころは、役者が突然病気になったり、裏方のひとが大けがをすることがあったそうです。
このためお岩さんが祀られている、四谷の於岩稲荷陽運寺、於岩稲荷田宮神宮や、巣鴨の妙行寺で祈願するのが恒例になりました。
辛い思いをした女性の代表。他にも、同じような経験をしたひとがいると思います。
それを、お金儲け目的などで、話題にすれば良くないことは分かりますよね。
私も、このことを知ったときには悲しい気持ちになりました。
今までなら、お化け屋敷とかで見たときに怖かったものが。今後は、別の感情がうまれそうです。
現代では、毒を飲ませるとか、殴ったり蹴るなどの暴力でなくても。
SNSなどで簡単に、見ず知らずの人を死に追いやることができる時代。
それを話題にする人がいる時代。
とても辛く、悲しいことだと思います。
心のなかで起きていることだから。近くにいるひとでも気づくことができず、助けられない。
だから、普段から言葉の使い方や、行動に気をつけるようにする。
面識がなかったり、SNSを通じたものは特に。
そうすれば、自分の発したことで傷つく人もいない。
知らない人だから、酷いことも言えてしまう心理。自分の感情がよくない状態のときでも、簡単に書きこめてしまう。相手に伝わってしまう怖さを知る。
知っている人ならフォローできるものも。知らない人が相手では、その気持ちが届かないから。
一度でも、そういう体験をしたひとは。これからも、ずーっと辛い思いをすることになるから。
ひとを傷つけない。傷ついているひとを話題にしたりしない。
自分がされたくないことはしない。
それだけで、幸せなことに気づく。
されたくないことを、自分がしてしまうと。
それが原因で、嫌なモヤモヤした感情が幽霊のように自分をつきまとうようになるから。
そういえば日本のホラーは、悲しい出来事がかかわっていること多い気がします。
私があまり見ないだけかもしれませんが。
夏は、お化け屋敷や、ホラー映画などで背筋をゾクゾクさせるのも定番ですが。
この夏はホラーを見る場合でも、悲しい出来事がもとではないものにしようと思いました。
SNSでは、ポジティブな書き込みになるよう配慮すること。
日常では、人出の多いところや、県をまたぐなどの外出を避けること。
それだけで、多くの命を救うことができる。
ちょっと前では、想像できない時代になりましたね。
今、自分にできる大切な行動をコツコツと積みあげてみる。