妖精

今日はムーミンの日。

以前は6月3日でしたが、ムーミン誕生60周年だった2005年から変更されました。全世界で通用する記念日にするため。作者であるトーベ・ヤンソンの誕生日です。

ムーミン、好きなんですよね。

あの何とも言えない世界観。昔はアニメで見ていた記憶があります。

でも小説を読んだのは、大人になってから。

そんなに多くの小説が出ていなかったことに驚きました。

そして、私がアニメで見ていたものとは少し違ったお話。

きっかけは、ムーミンバレーパークが出来たことでした。

そこにあるアトラクションの背景にある物語に興味がわいてきたのです。

よくSNSで、「何もない」、「つまらない」というようなコメントが挙がっているのを見ました。

でも、「何もないように見えるけれど、たくさんのものがある」

それが、あの場所の特徴だと思いました。

ディズニーランドもそう。

ピーターパンとか、くまのプーさんとか。

アトラクションは5分くらいしか乗っていないけれど。

その物語を知っているから、その世界に入ったような体験ができる。

何もないと思うのは、自分に知識が不足しているから。

ムーミンのことを良く知らずに、遊びに行ったからだと思います。

私は今までに、何回か行ったことがありますが。

このような状況でなければ。近くにあれば、もっと行きたいと思っています。

妖精の国へ行くには、どうしても。その手前にある現実を通り抜けなくてはいけないから。

特急ラビューはデザインも、乗り心地もよいため大好きなのですが。

開園時間にあわせると。通勤ラッシュのセカセカした余裕のない人たちの波にのまれそうな場所を通過しなくてはいけないので。

癒したい心が、行く前に疲弊してしまうのです。

そのような環境を、以前は毎日のように体験していましたが。それを避けることが出来る環境に身をおけていることへ感謝の気持ちでも湧きあがらせて乗り越えるしかない。

そしてようやくたどり着いた、ムーミンの住む世界。

最近、よくやっているイベント。サウンドウォークもよく出来ていて。

あっという間に、閉園時間をむかえてしまいます。

本当は、もっとゆっくりと。夜のライトアップも楽しみたいのですが。

それは冬のお楽しみ。2年続けて、その時期に行きましたが、とても良かったです。

これもまた、その物語を知っているからこそ楽しめる。

知っている人の特権というものでしょうか。

こういうこと、世のなかにもたくさんありますよね。

知っておくだけで得をすること。

人生では吸収しきれないほどある情報のなか、自分にとって大切なものだけを見つけていく。

その1つ1つを大切にすることで、どんどん心も身体も豊かになっていく。

私の場合、本から学ぶことが特に多いと思うのですが。

おかげで20代の頃よりも、30代以降のほうがいい人生を歩んでいる気がします。

楽しいだけとは違うもの。お金では買うことが出来ない、自分にしかできないことを見つけることができました。

あのときの自分に。その選択に、本当に感謝したいと思います。

今の自分があるのは、そのおかげだから。

「ムーミンの世界ように」とはいかないけれど。

じゅうぶん、自由に過ごせているかもしれません。

少なくとも、あの頃のままよりは。

働きたくても、働けない人がいる状況もふくめて。

10代や20代のうちに知りたかったこともあるけれど。

30代に知れたこと。そこから学ぶことができた多くのものに感謝します。

見えなくても本当に大切なものは案外、身近にあるものです。

それに気がついていないだけ。

人生という、一番大事な物語。より深く知ることで、それを楽しんでほしいと思います。

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