天地始めて粛し

天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)

七十二候、処暑の次候です。新暦では8月28日から9月1日ごろまで。

ようやく暑さがおさまり始める頃。夏の気がおちつき、万物があらたまる季節。

早朝や、夕方には身体に心地よい風を感じることがあるけれど。日中は、まだまだ暑いですね。

マスクのなかが汗ばむくらい。

アゴのところに、「あせも」のようなものができているのに気づきました。

そんななか、子供たちはキチンとマスクを着けている姿をみて、感動することがあります。

大人で、マスクを外しているひとは、よく見かけるのに。子供は、あまり見ることがありません。

なぜでしょう。

どのように、先生や家族に教わっているのでしょうか。

学校で、みんなと会えなくなるかもしれない。

みんなは大丈夫でも、家族のみんなにうつったら、死んでしまうかもしれない。

そんな感じのことを言われているのでしょうか。

元気があり余っているから、もっと走り回りたいだろう。マスクは、ジャマだろう。

だけど、それでもキチンとつけているのは。大切なひとを守るため。

自分のせいで、大切なひとの命をうばいたくないという気持ち。

そんな純粋さ。大人になるとともに、どこかへ忘れてきてしまったのかもしれないことを気づかされます。

大人になると。自分は大丈夫。他のひとも、やっている。会社や、学校が休みになればラッキーとか。

自分に都合のよい情報をかき集めて、どうにか正当化しようとする力がはたらいているのかも。

バイアスの存在。心理学について少しでも学んだことがあるひとなら、理解できることがあります。

あのひとには、バイアスがかかっているんだろうな。

行動がたとえ、残念に思えたとしても。

自分の勝手な正義をおしつけるのではなく。見えない力に支配されてしまっているのだと。

自分にできることを行動にうつす。

マスクをしていないひとが、向かってくるなら。距離をとればいい。

自分が歩きスマホや、よそ見をしないことで、気づくことができたから。

見ず知らずのひとに、マスクをつけろとか、頭ごなしに言われたところで。

残る可能性が高いのは不快感。下手したら、よけいなトラブルに巻き込まれることだってあるかもしれない。

一時の感情に流されるのではなく。自分にできることを冷静に考える。

私なら、マスクをつけていない大人へ怒りをぶつけるよりも。

当たり前のように、マスクを着けている子供たちへ目を向けるほうへエネルギーをつかいたいと思います。

見てみぬふりをするのとは違う。自分にできる選択肢の視野をひろげること。大切にする。

今日も、暑くなりそうだけれど。

そんななかでも、しっかりとマスクをつけてくれている人たちに感謝します。

きっと、もうワクチンを接種して。自分は大丈夫なのかもしれないけれど。

相手を守るため、マスクをつけてくれているひと。

大切なものを、成長とともに忘れていない大人たち。

マスクは、そんな素敵な大人をみつける、目印かもしれませんね。

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