七十二侯では白露の次候にあたる、「鶺鴒(せきれい)鳴く」。新暦の9月12日から9月16日ごろまで。
その文字のとおり、鶺鴒(せきれい)の鳴く季節です。水辺などチョコチョコと歩き、尾を上下に動かしている愛らしい姿を見たことがある人もいると思います。ハトや、スズメなどと違い、人に対する警戒心も低いため、身近でみれる鳥のようです。
でもそのため、民家に巣をつくることがあり。鳴き声や、フンによる害虫などの被害から、巣をつくられないよう対策が必要なときもあります。
野鳥保護のため、巣に卵やヒナがいたら、勝手に除去することが出来なくなるので。
ただ安全な場所に、巣をつくりたかっただけ。人の都合で住み家を奪ってしまうのは、可哀そうな気もしますが。
ツバメの場合、次の年も帰ってきてほしいひとがいるのに。セキレイには帰ってきてほしくないから。もしも巣をつくられてしまった場合、巣立った後キレイに消毒する必要があるそう。
害虫を食べてくれる鳥と、害虫を連れてくる鳥との違い。
相手がひとでも、同様なことある気がします。
引っ越しをした場所のご近所問題。子供の鳴き声や、生活音など。発していることに対して、ストレスを抱えるひとがいます。
もちろん、わざとだったり。非常識なのは良くないけれど。
日常的なものであれば、お互い様だと理解できるものも。
私も、以前にマンションを選ぶときに、外の階段を上り下りする音など。他人の生活音が気になるので、壁の厚い建物を選びました。
それでも、部屋が広い間取りだと。家族で住んでいる可能性が高まるので。上の階の音が気になることもありました。
昔、自分が幼いとき住んでいた家は、アパートだったので壁も薄く、日中は窓も開けていたので、声が外にもれていました。兄弟とケンカしたりして。たくさん近所に迷惑をかけたと思います。
でも、隣に住んでいる家族のかたは、みなさんとても優しくて。朝も会ったらあいさつしてくれたり素敵な人たちでした。
近所のかたは、「いつも元気にあいさつしてくれることが嬉しい」と、言ってくれていたそうです。
いま思うと、実家の引っ越しが決まった時にでも。自分からも、「たくさんご迷惑をおかけしました。今までありがとうございました。」とあいさつに行けなかったことが悔やまれます。
知らない人なら許せなかったかもしれない。でも知りあいになれたから、多めに見てくれていたのかもしれません。感謝の気持ちでいっぱいです。
そうやって、お互い様の精神で。地域のひとが一緒になって支えあう。素敵な環境で育ったから、今でも多少の騒音なら気になりません。
優しさは、こうやって伝染していくのだと体験することが出来ました。
大切なことを教えてくれた家族の皆さん。今は、どうしているだろう。元気に過ごしていれば良いな。
コロナの影響で、親しい人とも距離をおかなくてはいけない状況だけれど。
いざという時には、助けあえる。そんな環境で共存していきたいですね。
人だけでなく、動物や植物たちとも。