鶏始めて乳す(にわとりはじめて にゅうす)

今日から七十二候で大寒の末候。

「鶏始めて乳す(にわとりはじめて にゅうす)」

ニワトリが、卵を産み始める季節。新暦では、1月30日から2月3日ごろ。

いよいよ七十二候も、最後の季節となりました。

それは言いかえてみれば、新しい春の始まりが近づいていることを意味します。

寒い頃には、産む卵の数も少なくなっていたけれど、 そろそろ産み始める季節だということです。

今では、いつでも簡単に手に入る卵。

目玉焼き。玉子焼き。卵かけご飯など。

日本人の朝食には、欠かすことの出来ない食べ物でした。

今でも、食べているひとはいると思いますが。シリアルやファーストフードなど。朝食の選択肢も増え、なかには食べない人たちも。

卵は栄養があるから、注目されている食材ではありますが。

食べ物に困らなくなった分、あらたな病気も生まれ、食べたくても制限されたり、食べられない人も増えました。

田舎では、にわとりを飼っていたので分かります。卵が食べられることのありがたみ。

朝、にわとりの小屋をのぞいて、卵をさがす。

ないのも残念だけれど。あっても、申し訳ない気持ちが生まれます。

がんばって生んでくれたものを、いただいてしまう気持ち。

スーパーで買うものとは違ってみえる。「いのち」をもらって生かされている感謝の気持ちもこみあげてきます。

たらこや、いくらなどと同様に。スーパーに並んでいるものは、もう生まれてくることはないけれど。

小屋にあるものは、生まれてくる可能性があるからなのかも知れません。

卵の数が増えることでも、春の足音を感じる。

本当に、昔の人は自然とのつながりが強く、心豊かに過ごしたのだろうなと思います。

食べたいものを、いつでも食べることが出来る環境にいる幸せ。

フードロスが問題になるくらい、日本には食べ物があふれています。

1987年の今日は、東証平均株価が初めて2万円の大台を突破した日でもあります。

35年ちかく経った今、27,000円ちかくまで戻しているけれど、物価も同時にあがっていて。会社員や、アルバイトの給料は、あまり増えていない。

週明けには、東京のコロナウィルス感染者が二万人を突破しそうです。

増えて嬉しいものと、そうでないもの。

増えないほうが嬉しいものと、そうでないもの。

入り交じっている世の中ですが。自分のまわりにあるものに目を向けて、行動を進化させることで人生は今よりも豊かに出来るはず。

昔に比べて、自由や選択にもあふれた世界に生まれたから。

ロールプレイングゲームの世界も変わったように。ラスボスを倒す、全員が目指すゴールではなく。

自分が本当にやりたいこと。出来ることを増やしていく。

健康が手に入れば、人生を元気に過ごせる時間も増える。

知識が増えれば、行動できる世界の範囲も広がる。

今からでも。少しでもを大切に。

より自分らしく。

新しい春を迎えてみませんか。

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