伝統

今日は、文化の日。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」国民の祝日です。

このことから、漫画やレコード、文具やアロマの日でもあり。

さらには、長崎ちゃんぽんや、調味料の日でもあります。これは食文化からきているようですね。

文化とは、交流のなかで創られるもの。ときに、伝統といわれることもあります。

日本の文化というように、国により変わるものもあれば。地域など、もっと小さな集まりで「文化の違い」ということもありますよね。

いずれにしても、人と人とがつくりあげるもの。

国でも、地域でも、何かしらの職業や物に対してでも。関わる人たちの「色」がその文化を染めていきます。

たとえば虹の色。皆さんは何色あると思いますか。

日本では7つと答える方が多いと思いますが。アメリカやイギリスでは6色。台湾の一部の地域では3色。南アジアでは2色というところもあり、過去に沖縄にもそういう地域があったようです。

これは、色に対する文化の違いから。

海外では石などから色をつくることが多かったのですが、日本では植物などをつかった「染料」が主流でした。

このため、青系だけでも青色をはじめ。桔梗(ききょう)色、群青(ぐんじょう)色、露草(つゆくさ)色、水(みず)色、勿忘草(わすれなぐさ)色、杜若(ききょう)色、縹(はなだ)色、紺(こん)色、藍(あい)色など。紺藍など、今でいう赤紫のような色もふくめると、もっとたくさんの青系がありますし。紫系は省いてこの数です。

もともと人間に見える色に限りがあることも理由のひとつですが。日本では、多くの色が存在し、他の国では色の数が日本にくらべて少なかったことも理由として考えられます。

色の種類もそうですが、色につけた言葉。さまざまな自然や生き物、植物などからいただいている日本の文化も個人的には好きです。

今では、身近ではなくなったものもあり。色がイメージしにくいものも増えたせいか。使われる機会は減ってしまいましたが。

以前に、これらの色をつかった筆ペンをお店でみつけて、さっそく購入。絵をかいてみたのですが、優しい色で幸せな気持ちになりました。

好む色も、国によって違います。

その国で好まれている色が、他の国では嫌われていたり。海外では、原色を好む国も多いようですが、日本人は「はっきりしない色」が好まれているようで、ここにも文化の違いが表れているとか、いないとか。

たしかに、ネイビーやブラウン。女性にはピンクやベージュ、パステルカラーも人気ありますよね。

はっきりしないというと言いかたが悪く聞こえるかもしれませんが。「主張せず、誰からも親しまれる色」を好んでいるのかもしれません。

日本人は、それを魅力のひとつとして。他の国から愛され、経済を発展させていった。そんな文化もあるとおもうので。

色ひとつとっても、これだけ多くの文化のかたちを知ることが出来るのは、書いている自分でも驚きました。

十人十色という言葉があるように。ひとり一人にも、そのひとが大切にしたい文化があるでしょう。

同色系のひとが集まって、元気をもらうこともあれば。違う色があわさって、新しい発見につながることもある。

まったく合わずに。自分の色を出せないのであれば、それは避けたほうが良いのかもしれません。

でも、もし自分の色を少しでも出せる要素があるなら、チャレンジしてみる価値はあるかもしれません。

今までになかった色で、周囲にいるひとをより良い文化に染めていく。

お互いにとって、プラスになる混ざりあいであれば。

みなさんは誰と。何について、新しい文化をつくっていきたいですか。

今よりもっと楽しい文化。つくれるといいですね。

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