歌にもあるように。今日は楽しい「ひな祭り」です。
しかも令和3年3月3日と3の3並び。それだけでも、なんか幸せな気持ちになります。単純でしょうか。
もともとは、子供の日とおなじで、男女の祭りだったそう。でも豪華な人形は女の子のものとされ、江戸時代からは「女の子が健康に育つことを願う行事」になったそうです。
昔は紙でつくった人形に、けがれをうつして川に流す行事だったものが、時代の流れとともに「ひな祭り」へ変化したことが理由として、考えられます。
紙でつくっていた人形が、豪華になったことで、流さずに飾るようになったからです。
京都などでは今も、流しびなが行事として残っています。「健康にすごせますように」。そんな思いを人形に移して流す。
この文化を知っているだけで、体験した時の気持ちは違ってきますね。
皆さんが、これからも健康でありますように。
流す人形はないけれど。今も強めに吹く風が飛ばしてくれる。
そんな気持ちで、今日も笑顔で過ごそうと思います。
桃
ひな祭りは、桃の節句ともいわれています。桃の花が咲く季節ということですが、果物の桃も関係しています。
桃には魔よけの効果があるとされており、女性を象徴する果物。このため三十三間堂では、今日だけ「桃のお守り」や、「おみくじに桃の鈴がついたもの」が授与されます。
今年はコロナによる緊急事態宣言の影響で、「春桃会」は3月25日に順延しました。このため、25日にもいただくことができます。
東日本では、まだ発令中ですので、旅行などでいかれるかたは、この日にいただけると良いですね。
その時には、桜も咲き始めているでしょうか。まずは西のほうから桜前線がやってくる。
同じように、コロナ患者の減少も関東まで届いてほしい。
のびのびと旅行を楽しめる日が早く来ると良いですね。行く人も、迎えるひとも笑顔でいられる旅行を。
今は身近なところで春の訪れを感じつつ、その日を待とうと思います。
願い
ひな祭りに食べると良いとされているもの。
ちらし寿司。はまぐりのお吸い物。ひなあられ。ひしもち。
ちらし寿司は、具が大切。エビは「腰が曲がるまで長生きする」とか。レンコンなどにも、それぞれ理由があります。
はまぐりは、昨日も書いたように1枚しか貝がらが合わないことから、「1人の相手と幸せに過ごせますように」。
ひなあられは、春(ピンク)、夏(ミドリ)、秋(キイロ)、冬(シロ)と季節をあらわしており、「1年を通して幸せにすごせるように」。
ひしもちは、ミドリ(健康、長生き)、シロ(けがれないように)、ピンク(魔よけ)。
それぞれの想いが食べ物にもふくまれています。小さなころは好き嫌いありますが、この気持ちが分かっていたら、食べる子は増えそうです。みんな幸せになりたいはず。
他にも、おせち料理など、その時期に食べる意味があるもの。意識して食べることは減りつつありますね。
でも、この日本人らしい文化が大好きです。なくならないでほしいと思います。
こんな時代だからこそ大切に。味だけでなく、想いもかみしめつつ食べ続けたい。
幼いころ。準備してくれた親にも感謝して。