菊花開く

今日から、寒露の次候。「菊花開く」

その字のとおり、菊の花が咲く季節。新暦では、10月13日から10月17日ごろまで。

漢方で解熱に効く菊は、邪気をはらい長寿をもたらすとされています。

ちなみに今日は、サツマイモの日でもあります。

10月が旬であり、江戸から川越までの距離が約13里なことから。「栗(九里)より(四里)うまい十三里」とサツマイモは言われていたため。川越いも友の会が制定したそうです。

サツマイモといえば、やはりこの季節は「焼きいも」でしょうか。英語で、スィートポテトというくらい甘い。

さらには、安くて食物繊維など豊富で体に良い。

食物繊維の他にも、脳の栄養となり、ストレスや疲労感から守ってくれるビタミンB1。美容に良いビタミンCもリンゴの5倍くらいあるそう。

むくみ防止のカリウムや、抗酸化作用のベータカロテンまで含まれているので驚きですよね。

子供のころには、甘い野菜を特に美味しいとは感じませんでした。サツマイモ以外にはカボチャや栗。特に苦手だった甘みは、よくハンバーグと一緒についてくるニンジン。玉ねぎを炒めたものも。

野菜なのに甘いというのが、受け入れられなかったのだと思います。

今では、好きなものばかりですが。いつから好きになったのでしょう。

過去に京都にある商店街の外れで、大きな焼きいもを買って食べた記憶があります。1本ではなく、ひとカゴ単位。

特に何の看板も出ておらず。不自然に待っている人がいる。時間になると頭上の電球をつけて、後ろから焼きいもを取り出し渡す。その時、たくさんの窯が並んでいたことに初めて気がつきました。

お店の近くでは食べてはいけなかったので。すこし離れたところの広場で食べました。

とても大きくて、美味しかったことを今でも覚えています。それだけでお腹がいっぱいになってしまうので、三日くらいに分けて食べた記憶があります。

冷めても旨いと言われていたのですが、やはりホカホカのほうが好きでした。

何年か後に、たまたま時間があったので。ふたたび購入したのですが、あの時の感動は戻りませんでした。販売しているひとも変わっており、サツマイモの種類も違っていたと思います。世代交代したのかも知れません。

今では、「あの時の焼きいもに出会えてよかった」と思っています。

他にサツマイモと言えば、ハチミツたっぷりの大学イモもいいですね。どちらかといえば、皮があるほうがすきですが。みなさんは、どうですか。

幼いころには、全然気にならなかったし。お菓子のほうが、好きだったけれど。

こんなに味覚は変化するものかと驚きます。

とはいえ、美味しい野菜は、それなりに値段もするので。子供のころは、安あがりで良かったと思うことも少なくありませんが。

今年は、すこし前にミスタードーナツで期間限定だった、サツマイモのドーナツをいくつか食べました。大学イモや、みつイモをイメージしたものだった気がします。

でも、その時は一緒に買ったチョコレートや、生クリームのドーナツのほうが美味しく。サツマイモや、大学イモを買ったほうが値段も、身体にもいいと思いました。だから、スターバックスコーヒーで販売していた、焼きいも味のフラペチーノは飲みませんでした。

焼きいもは、今の時代でも安価で、有難い食べ物のひとつだとあらためて思いました。

私がただの貧乏性で、健康志向になってしまっただけかもしれませんが。

話題性としてなど、新しいものにふれることも大切ですし。

でも、おなかも膨らむし。今日は、サツマイモかな。川越がサツマイモで有名なことは、最近まで知りませんでしたし。この機会に、いろいろなサツマイモと出会うのも楽しいかもしれませんね。

今日は、気温が低い地域も多いようなので。ホカホカのサツマイモ、とても美味しくいただけそうです。

体調を崩さないよう、あたたかく過ごしてくださいね。心も身体も。

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