蟋蟀戸に在り

蟋蟀(きりぎりす)戸に在り(とにあり)

七十二侯で、今日から寒露の末候。キリギリスが戸口で鳴くころ。新暦では、10月18日から10月22日ごろ。

秋の深まりとともに、野原をにぎわせていたけれど。光や暖かさにひかれてか、戸口で鳴く姿に愛おしさを感じる季節。

虫の声という歌がありますが、キリギリスは何と鳴くか。覚えていますか。

答えは、ギーッチョン、ギーッチョンです。機織りのように聞こえるため、機織り虫とも呼ばれています。

虫が苦手な人もいると思いますが。

アリとキリギリスのお話を知っている子供ならどうでしょう。

いつの間にやら、寒い冬が近づき。何も準備をしていなかったから。暖かいおうちに入れてほしいって言っているんだよ。

姿が見えることも少なく、家に入れる必要もないと思うので。

そっと、しておいてあげようね。そう言い聞かせたら、今の子供たちはどう感じてくれるのでしょうか。

もしも、わたしの近くでそのようなことがあれば、試してみたいと思います。

虫。苦手なひとは多いと思います。特に女性のかたは。

理由は、見た目だったり。何の抵抗もなく近づいてくることにあるのでしょうか。

ひとは、ある一定の距離を必要とするので。知っている人や、好きな人なら近くにいても抵抗がないのに。

知らない人や、苦手はひとには距離をつくりたいと思う。

身の安全を守ることにもつながるのですが、身内や知り合いという立場だと、なかなかデリケートな問題になることもありそうですよね。

家族で、小さなころにはベッタリだった娘が、急に距離をとるようになったり。

仲がいいと思っていた友人に近づいたら、ふと嫌な顔をされたり。

そういうつもりはなかったとしても、好きのかたちや度合いがお互い違うことで、許せる距離も変わってくる。

こういう問題を考えると、今のコロナウィルスによるソーシャルディスタンスは、特に若い人たちにとってはストレスが減ることにもつながっているかもしれないと感じます。

もちろん、逆にお互いが好きなひと同士で、まだ家族ではない恋人とかだと大変かもしれませんが。

お互いの安全に対する意識や、価値観によって距離のとりかたも変わってくる。

不要不急の外出を避けるように言われていたころ、安全のため会いに行くのをガマンした人。

いつどうなるか分からないから、会いに行ったひと。

それを嬉しく思う相手と、良く思わなかった相手。

さまざまな価値観のぶつかりあいもあったと思います。

コロナウィルスの影響で大変だったけれど、大切な人に出会うことが出来た。

新しい絆が生まれた。価値観の近さを実感できた。

以前には、何気ない生活の一部だった存在が。今は、そばで笑顔や元気を与えてくれる。

戸口で鳴くキリギリスのように、ほほえましく愛おしさを感じさせてくれる存在。

そんな幸せを感じさせてくれる人、みなさんの近くにはいますか。

耳をすましてみると、気づくことあるかもしれませんね。

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