今日は飾納(かざりおさめ)、松納(まつおさめ)。
正月飾りや、門松を取りはずす日です。
とはいえ、関東などでは、とっくに無いところも多いと思います。
関東地方では、7日の朝に正月飾りなどは片づけて、その後に七草がゆを食べるという習慣があったようなので。
それと違って、関西では1月7日までは「男正月」、1月8日から15日までを「女正月」としたことが、長く飾られている理由のひとつかもしれません。
昔は、家事は女性がする時代でしたから。そのような女性への配慮も文化に残っているのは良いですね。
今は男女として分けるだけでなく。女性が制服でズボンを着用するのはもちろん、男性がスカートをはくことを許可する学校もある多様性の時代なので、期間だけが違うようなかんじになっていると思いますが。
そのおかげで、年末年始は休みがとれない人たちが、他から関西などに旅行で訪れたりすると、まだ正月の雰囲気が残っているので、何だか嬉しい気持ちになれることもあると思います。
私も、「十日ゑびす」で行った際に、河原町の商店街などで正月のBGMが流れていたり。参拝するところや、いたるところで松飾りなど見ると、私たちの正月休みに彩をあたえてくれて嬉しかった記憶があります。
お正月の雰囲気は特別で。それが、古都だったりすると、首都圏とは違った正月気分を味わえると思うので。
テーマパークでは、その季節に合わせたイベントをおこなっていますが、それと似た感じかも知れません。
その時代に生きた人の生活を体験できるような気持ち。おおげさでしょうか。
だからこの時期に、京都などへ行くと。日常にもどる変化も味わうことが出来ます。
たとえば、十日ゑびすの間には、出店や人出の多さなどから。「いつもは、ごあいさつしている恵比寿さま」に会えないのですが。
12日を過ぎてから、あらためて伺うことで、ごあいさつ出来るとか。
いつもの「えびす顔」が見られて嬉しくなる。賽銭箱の手前、足元に散らばっている硬貨も、多くの人たちが願いを込めて参拝に来たことに気づかせてくれる。
こまめに回収せずに、そのまま置かれているからこそ感じられる気持ち。とても有難いです。
商店街のBGMも日常に戻って。新京極では、あのテーマ曲も聞けるようになる。
いつから流れているのか知りませんが、これからも流れていてほしい曲。
変わっていいこともあるけれど、変わらない日常がいいこともある。
今日が、一般的な飾納として残ってくれているのは、今の時代に合っていることもあります。
年末年始に頑張ったひとたちでも体験できる正月気分。
なかなか時間をつくれない人たちでも、商売繁盛の祈願ついでに楽しむことが出来る環境。
いつまでも、なくならないでほしいと思います。
上賀茂神社で人気の干支みくじ、この時期にはなくなっていることがあるので。それも、この時期に置かれていると嬉しいな。
かわいい干支の置物と、今年の吉凶どちらも手に入れることが出来るから。
今年は残念ながら、手に入れることは出来ませんでしたが。多くのかたが参拝に行かれた証でもあります。
それを素直に喜びつつ、そんな皆さんの願いが叶うといいですね。