今日は、事納め。
2月8日と12月8日に行われます。地方によっては今日を事始めとするところもあるそう。
さらに京都の天神さんというなで親しまれている北野天満宮では、新年御祝用の「大福梅」が有名ですが、12月13日の事始めより授与となっており、今日ではありません。
ちなみに大福梅とは、元旦の朝に祝膳の初茶として飲むものです。乾燥された梅をお湯にひたして、邪気をはらい、一年間を生気に満ちた健康な日々を過ごせるよう祈ります。
このように「事」を、正月行事と解釈し12月が事始めで、2月が事納めとする地域もありますが。
「事」を年間の祭事や農作業と解釈し、2月が事始めで12月を事納めとするのが主流とされていたようです。
この日に食べられていたのが「御事汁(おことじる)」。五穀豊穣や無病息災を願って。
別名「六質汁(むしつじる)」とも呼ばれており、大根、人参、ごぼう、芋、小豆、こんにゃくの6種類の具材が入った味噌汁です。
針供養の日でもあり、こんにゃくなど、やわらかいものにさして供養する行事。
自分たちだけでなく、物も大切にする文化。素敵ですよね。上達するようにという願いもこめられていたようですが。
みなさんは今日、納めるとしたら何にしますか。
戦後あたりから、失われつつある文化のようですが、自分や物をねぎらう気持ち忘れていませんか。
大晦日まで、仕事のひと。正月も仕事というひとも今の時代は少なくないと思うので。
身体にいい、温かいもので身体を癒したり。いつもお世話になっているものへ感謝してみる。
もしくは新年にむけて、いいスタートが切れるよう準備を始めてみる。
昔ながらの文化にふれつつ、大切なことを思い出す。
そんな日にしてみるのも、いいかも知れませんよ。
私は、労をねぎらうよう時間を過ごそうと思います。栄養ある美味しいものを食べて。これからも、元気に過ごせますようにと。