教える幸せ

私たちは皆、幸せになるために生まれてきました。

「ぜったい幸せになってやる。」って、ドラマとかで聞いたことがあるセリフだけれど。

ふと、自分のことを振り返ってみると、そうは思ったことがないけれど、結果は幸せになっていたことに気がつきました。

それ自体が、幸せなことかもしれませんが。

何がきっかけだったか考えてみると、やはり環境に恵まれていたと言えます。

自分の力だけでは、とうてい叶わなかったこと。

周りにいる人が、大切なことに気づかせてくれました。

そのなかのひとつが、「教えることの幸せ」です。

もの知りだとか、頭が良い。頭の回転が速いなど。

褒めてもらったので、自分にある魅力へ目を向けることが出来た。

なぜそれが出来るようになったのか。きっかけは何だったのか。

過去を振り返ることで、相手の魅力も増して幸せに出来るような話をする。

そこで、自分は誰かの役に立つために、本を読み始めたことも思い出しました。

昔は全然、知識がなかったから。このままでは、他の人に迷惑がかかってしまう。

自分は、何のためにその立場になったのか、分からなくなる。

だから、そうならないように、少しでも早く、自分に足りないもので大切なことは本から学ぶようにしていました。

以前は、一冊の本を読むのに、何日もかかっていたけれど。今は、一日で何冊も読むことが出来る。

難しい言葉がつかわれて、強調されている部分がない本でも、今では読むようになりました。

そのような本は、高いだけでなく内容に深みがあるものも多いので。宝物を見つけたような発見も体験できる。

体験を増やすと、教えられることも増えて、幸せにもつうじる。

このようなことも、本が教えてくれました。

正確には、「本を書いてくれた人」のおかげで、ここまで幸せを感じることが出来たのですが。

一生かけても、読める本の量は限られているので。数えきれないものの中から、みつける必要がある。

それくらい、本に囲まれている環境もまた幸せ。

昔よりも本屋さんは減ってしまい、インターネットで購入する人が増えているけれど。

近所に、本屋さんがあること。すこし足をのばせば、大型の書籍店がある環境もまた、幸せなことだと思います。

それぞれの店舗で、置かれている本も違うのから。少しでも、時間があると足を踏み入れたくなる。

家でも、お気に入りの本を読んで過ごす。

身についていないことや、その時には「旬でなかったもの」も、今が旬になったことで興味がわき、読みかえす。

そうやって自分の知識が増えて、さらに人を助けられる存在になれる。

人に教えることは、身につくための近道。

人に話すことで、そうならなくてはいけないと思える心理も働く。

自分にあるものを気づかせてくれるのも人。

自分一人ではなく、相手がいるおかげで成長し幸せになれていることを忘れないようにする。

「貢献」や「感謝」など。させていただける環境にあるから幸せになれました。

これもまた、お金では買えない無形のもの。

大切なことは、いつも「目に見えないけれど、目の前に存在している。」

そんな気がします。

気づけるようになったこと。それこそが幸せなのかもしれません。

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