今日から、七十二侯で霜降の次侯「霎時施す(しぐれときどきほどこす)」です。
時雨が降るようになるころ。晩秋から初冬にみられる風景。さっと降って、晴れる様子は歌に詠まれるほど、季節を感じさせてくれるものです。
新暦では、10月28日から11月1日ごろまで。
時雨もまた、月などと同様。いろいろな呼び名で親しまれてきました。
一部にだけ降る片時雨。横なぐりの横時雨。
時間によっては朝時雨、夕時雨や小夜時雨とも。初時雨は、「そろそろ冬の支度するんだよ」と、知らせるように、降り注ぎます。
すっかり気温も低くなり、熱燗が恋しい季節です。
私が好きな京都では、今年の樽酒や地酒が出回っているはず。
地酒では、たれ口という今の時期だけ味わえるものもあり。飲むとシュワッと、炭酸のような口当たりを楽しむことが出来ます。
以前は毎年のように、京都のお店から送ってもらっていたのですが。大切に飲んでいると、あっという間にそれは味わえなくなってしまうんですよね。
開封してからの時間はもちろんのこと。瓶に入っていても、年を明けてしまうと、ほとんど感じられなくなります。それでも十分おいしいのですが。
いわゆる鮮度を表しているような存在。
今の季節は、キンキが旬なので。煮つけと一緒に味わうことが出来たなら、最高だと思います。
先日の25日から、全面的に時間の制限も解除されているため、もうすでに味わっている人はいるのでしょうね。
昔は大衆居酒屋で、ビールが主流だったから。そんな贅沢は知りませんでしたが。
ちゃくちゃくと、美味しいものを知り、今に至ります。
まさに大人の階段というのでしょうか。
みんなでワイワイと、大衆居酒屋には、そこの良さがあるけれど。
ひとりで、じっくりなら。間違いなく、京都のお店みたいなところに行きたいですね。
お酒は、お金がかかるし。体にも良くない。
そのせいか若い人のなかには、飲み会にいかない人も増えた。このコロナの影響で、より多くのひとが飲み会を避けるようになったそうです。
先日の新聞でも、忘年会はやらない会社や。行きたくないとコメントした人が増えたとも書かれていました。
私も、もちろん身体に良くないし。お金を使う原因だと思っています。
でも、お酒が飲めて良かったと思いますし。飲み会などにも、行ってよかったと思います。
お酒が入っていたから聞けた話。心の距離も近くなり、それまでよりも仲良くなれた人もたくさんいます。
結局は、誰と飲むか。相手にもよるのだと思います。
お酒を飲まなかったら、京都でのお酒との出会いもなかったし。そこで仲良くなれた人とも、めぐり合えなかった。
だからお酒を飲み続けたことも、居酒屋などでお金を使ったことも後悔していません。
上司に以前、連れていかれたスナックで。安いお酒やおつまみで。話したくもない女性と話して多額のお金を払ったことは後悔していますが。
それも人それぞれ。上司は、そこの常連のようでしたし。後悔している様子もありませんでした。
要するに、自分が何のためにそうしているかが分かっていればいいし。何でも、ほどほどにするのが大切なんだと思います。
コロナウィルスの影響で、お酒の量は減りましたし。京都の居酒屋にも行けなくなりました。
だけど、そうやってガマンが出来るくらいなら良いですよね。
みなさんは、どう思いますか。
気がつけば、もう10月も終わりに近づいています。来月からは、クリスマスの装飾などが増えて、本格的な冬の到来を感じるでしょう。
そうすれば、今年も終わり。新しい年がやってきます。
やり残したことはありませんか。年内にやりたいことは決まっているでしょうか。
時雨がせっかく冬支度をするよう、合図をしてくれているから。
今後の予定を確認してみてはいかがですか。一年を素敵に、締めくくれますように。