今日から二十四節気の処暑。暑さが少し和らぐころ。
七十二侯では、処暑の初候は「綿柎開く(わたのはなしべひらく)」
新暦では8月23日から、8月27日ごろまで。
綿の実がはじけ。フワフワの綿花が見られる季節。綿花の中に入っている種を除いて、綿の糸をつむぎます。
お花屋さんで置いてあることもあるので、見たことがある人はいると思います。
枝についている、綿の赤ちゃんが顔をだしている感じ。見ているだけで癒されます。
むかし、近所の布団屋さんをやっている同級生がいて。綿のかたまりを見たことがあるのですが。
まさしく、さわることができる雲。
ふとんの中にたくさんつまっているいるけれど。なかなか出会えることがない存在。
たまにカバーが破けたりして、綿が顔をだした時には、ワクワクした気持ちが、こみ上げてきたのを覚えています。
旬の果物は「すだち」です。9月にとれる路地のものが、風味もよいと言われています。それを過ぎると甘みがでてきてしまうようです。
ちなみに一年中、スーパーなどで目にすると思う方もいると思いますが。冬の鍋の季節に見られるのは貯蔵品。春からみられるのは、ハウスのものが多い。
とれる地域は、圧倒的に徳島ですが。他の四国や九州地方など、日本の西側が育つ環境としては良いみたいです。
焼き魚や、鍋物を食べる時に素敵な風味を与えてくれる存在。
なくても困らないかもしれないけれど。あったほうが嬉しい。
そういうもの。みなさんの周りにもありませんか。
便利になったことで、気がつかないことがある。
今は低反発マットとかもありますが、わたしはフカフカのふとんが大好きです。
修学旅行とか、旅館へ行った頃を思いだす。雲につつまれるような感覚。
すだちの風味は、大きくなってから知りましたが。今となっては、あると無いのとでは大違い。
それらの誕生日は、この時期だったんだな。生まれてきてくれてありがとう。
育ててくれた皆さんありがとう。
当たり前だと思っているものは。誰かが当たり前のようにしてくれているのかもしれない。
それに気がつくだけで、幸せの数も増えていると思います。
今月いっぱいは、ムシムシとまだ暑い日も続くようですが。
もう少ししたら。こころも、からだも温まる。
夏には、味わうことができない幸せも近づいているみたい。
そういえばスーパーなどで。お芋や栗のお菓子も見かけたことを思い出す。
残りの夏を楽しむか。秋の訪れを楽しむのが良いか。
食べすぎ、飲みすぎには気をつけて。毎日を大切に、楽しく過ごしてくださいね。
選択することができる自由。それもまたひとつの幸せのかたち。