豆腐

今日は、豆腐の日。

「とう(10)ふ(2)」の語呂合せから。1993(平成5)年に、日本豆腐協会が制定しました。

まだ20年も経っておらず、もっと豆腐を食べてほしことから、つくられた記念日。

毎月12日も、豆腐の日とされています。

豆腐と言えば、たくさんの水を必要とし。蛇口をひねれば水が出る、幸せな国だからこそいただける食べ物とも言えます。

大豆から作られるため、健康的でタンパク質も多く含まれている。

木綿は、いちど豆乳を固めてから、型箱にいれて脱水。絹ごしは、その工程がないため、みずみずしく舌触りも、なめらかですよね。

麻婆豆腐、すき焼きなどの鍋に入れることもありますが。個人的にはシンプルに。かつお節や、しょうが、ネギをのせて醤油をかけて食べるのが好きです。豆腐の味が、よく分かるので。

夏は、冷ややっこ。冬は、湯豆腐。みそ汁にも、よく入っている具材なので。季節に関わらず、愛され続けてきた食べ物かもしれません。

値段が安いものも多いけれど。最近は、朝に「お米」を食べるひとも減ったので、このような記念日が生まれたのかもしれません。

昔は、町でもよく見かけた、お豆腐屋さん。豆腐売りがいたことを知らないひとも増えています。

昔ほど、売れなくなってしまったから、職人さんもどんどん少なくなっている。

山本一力さんの有名な作品「あかね空」

京都の東山に生まれ。南禅寺近くの豆腐屋で修行をし。一旗あげようと江戸に移り店を出すも、木綿になれた庶民に、絹豆腐は口にあわず受け入れてもらえなかった。

そこから始まる、ある豆腐職人の波乱万丈な人生の物語。

とても良い作品で、1冊の小説を読んだというよりも。ひとつの家族の人生を近くで眺めていたかのような感じが残る。こんなに内容が、今でも残っている作品は数少ないです。

この小説を読むと、京都の絹ごし豆腐が食べたくなる。

ひとから、すすめていただいた本。

本は、すすめてもらうよりも、自分で探したほうがいいとも言われてますが。

その方とは、感性が似ていると感じていたこともあり、導いていただけたことに感謝している本のひとつです。

本を読んでいるだけで、世界の景色だけでなく、食べているものの味までも変化するように感じる。

心が豊かになるというのは、こういうことなのかも知れない。

ジャンクフードや、ファストフードなど。

私も大好きなのですが、栄養をとるのではなく、ただお腹を満たすだけのもの。

栄養がとれて、心も満たされる食べ物があるなら。そのほうがいいことは、いうまでもないと思います。

豆腐のように。あらためて、そんな食べ物を意識してみると、幸せを感じることも増えるかもしれません。

最近、小説を読んでいなかったので。

食欲の秋と、読書の秋。さらには心まで満たされるような。

そんな欲ばりな本を、探してみようと思います。

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