七十二候、冬至の次候「麋角解つる(しかのつのおつる)」
シカの角が生え変わる季節。新暦では12月26日から12月30日ごろ。
毎年、1年ごとに生え変わるのは、成長にあわせた角をつくるため。
しかし、日本で実際にシカの角が生え変わるのは3月から4月なので。七十二侯が中国から来たもので、100年前につくられていることから、季節が日本にあったものか。また、シカではなく別の生き物ではないかなど、謎につつまれた季節の呼び名でもあるそうです。
でも、せっかくなので、シカの角について書いてみます。
シカの角の成長は、流れる血液から栄養をもらいながら、秋になると枝角として完成。
いったん完成したら、皮膚からの栄養が断たれているため、さらに大きくすることはできません。
だから身体にあわせ、立派な角へ成長させるため毎年、枝角を落とすそうです。
このため、シカを見かける地域では。木の枝にまぎれて、シカの角を見つけることもあるかもしれませんね。
私がシカを見たのは、京都にある大原の神社。本殿の左側。
春に咲く、千眼桜を見に行った時。満開時期が3日ほどしかないため、それを見れば千の願いが叶うと言われている桜です。
見れたらいいなと、始めて足を運んだところ、満開だったことに感動した気持ち。今でも忘れません。
ちょっと、奥まったところにあり。バスもあまり出ていないため。半日がかりになるのですが。
本当に行ってよかったと思いましたし。その後も、何度か足を運ばせていただいております。
その神社が、シカでも有名な神社だったので。本殿の横にいる姿にも、神秘的な縁を感じました。
ただのシカに見えるか。特別な存在に見えるかは人それぞれですが。
私はシカの姿を見ただけで、幸せになれて良かったと思います。
その反面、場所が違うとシカは人に危害を与えてしまうため。悪者に見られてしまったりすることも。
シカは、自然のなかで暮らしていただけで。人間が、どんどん自然を奪っていることが原因かもしれないのに。
成長するたびに、シカの角が新しく生え変わる。
わが子が成人になるように。その角が完全なものになるまで、シカも見守る気持ちをもてる環境になったらいいですね。
シカは、コロナウィルスなどとは違い。もっとうまく共存できるはずだから。
シカの住みやすい自然を大切に。これ以上、自然を奪うことがないように。
少子高齢化。高層マンションも増えており。人間の住む場所は十分にあるから。
奈良公園にいるシカは、観光客がふえて。食べるものにも不自由しなくなっただろうか。
ユーチューブにあげてくれた動画をふとみて、のんびりしているシカに癒され思う。
シカにとっても、今日が素敵な一日でありますように。